電子内部の光速は 137倍

電子半径を比較してみる

前項で求めた「磁気モーメントから求めた電子半径」を従来の古典電子半径と比較してみます。静電場のエネルギーは、電荷の中心に近づくほど増大します。電子の中心に近づいていくと、静電場のエネルギーが次第に増大していきます。そして電子の質量エネルギーと等しくなったときの半径が古典電子半径と呼ばれています。古典電子半径 $ r_e $ は、次の大きさです。

    $ r_e = 2.8179403205 \times 10^{-15} \ \ [\ m\ ] $

磁気モーメントから求めた電子半径は、この古典電子半径の約137倍、正確には $ 137.035997317 倍 $ になってしまいます。この数字は、「宇宙の基本定数」と言われる微細構造定数( $\alpha$ )の逆数、$ \ 1 / \alpha = 137.035999084 $ と極めて近い値になっていて、深く関係していることが暗示されます。

光速が 137倍になっている

磁気モーメントから求めた電子半径と、古典電子半径を一致させるためには、電子の電荷を137倍するか、電子内部の光速を137倍するか、電子内部では電磁気の法則が成立しないと考えるかのいずれかしかありません。ひとつの仮説として、電子内部の光速は、通常の137倍になっていると考えることにします。常識的には考えにくいことですが、電子内部の空間の密度が、外部の空間の 137分の1 になっているとすれば、あり得ないことではありません。空間の密度が変わらない限り、光速度は不変ですが、空間の密度が変われば光速度は変化してもよいと考えるのです。素粒子の内部が通常の空間と同じだと考えなくてもいいのではないでしょうか。

電子内部では光速が137倍になっていることを示す図
電子の内部では、光速が137倍になっている